最も信頼できる健康情報の仕入れ方

      2017/05/29

welq 、炎上

DeNAの運営する健康情報サイト「welq(ウェルク)」の内容が科学的根拠を欠いていたり、使っている画像や文章が他のサイトからの無断引用が多数あったことに対し、各方面から批判が相次ぎ、社長が謝罪した上で全記事非公開となりました。

読売新聞:DeNA医療系サイト「炎上」で休止…検索「誘導」過熱

welqは以前から医療系の間では評判が芳しくなく、読売新聞によれば

一般的な食に関する話なのに<餃子の王将メニューでアレルギーは起きるの?『蕁麻疹やかゆみ』と『嘔吐や下痢』の症状は注意!><吉野家アレルギーって何?アナフィラキシーショックが起こる?>などと、特定の会社名を挙げて書かれた記事もあった。

肩凝りの原因を探る記事では「幽霊が原因のことも?」といった非科学的な記述も見られた。妊娠中に服用できる風邪薬として葛根湯を穏やかな効き目などと推奨する記事もあるが、漢方専門薬局から「主成分の『麻黄』は妊婦には良くないのでは」(漢方みず堂)と心配する声もある。

この他にもえげつないことがたくさんあったようですが、今回はそこを追求するのではなく、「ネットでの医療情報はどうやって探せばいいのでしょう?」というテーマでお送りしたいと思います。

 

溺れるものは

そもそもなぜwelqのようなサイトを1部上場企業のDeNAがやっていたのかというと、「お金になるから」です。

「肩こり」や「頭痛」などの健康系のキーワードは検索ボリュームが大きい(検索する人が多い)ので、「肩こり」と検索して1位に位置していればたくさんの人がサイトを訪れることになります。

そこでもし広告を貼っていれば、莫大な宣伝効果になります。

この広告費が先ほどのwelqの主な収益のはずですが、額を聞いて驚くなかれ、ひと月あたり3000万円弱と試算されています。

1年ではなく1か月ですからね。

参考:炎上WELQの運営報告!一ヶ月の収益・PV数を調べてみた!ライター報酬は妥当?

※ちなみにこのブログは広告ゼロで運営してますよ、皆さん!!

おほん!

「風邪ひいたら暖かくして寝ましょう」のようなザ・当たり前なことを長々と書いたと思えば、「風邪には二郎系ラーメンが良い」なんてトンデモ情報を発信していたwelqが閉鎖に近い状態に追い込まれたことは、因果応報だとは思います。

でも、こんな情報(失礼)でも求めてる人はたくさんいるんですよね。

 

わらをも掴む

僕は普段から肩こりや腰痛について調べたり、発信したりしているからこそ、いい加減な情報も見分けることができます。

しかし、全くの門外漢だったらどうでしょう?

僕は今年の秋、季節の変わり目の時に髪の毛がやたら抜けることがありました。

今までの人生でそんなことがなかった僕は焦って、ネットで髪の毛のことを調べまくり、検索でヒットしたサイトで勧められている育毛剤を購入しそうになりました。

検索→購入画面までのスピードが速いのなんのって。

この時思ったのは、「人は不安を解消するために検索し、解消してくれそうなものに対しては無防備になる」ということです。

普段なら信じないような情報でも、風邪引いて弱ってる時に見ちゃうと

「風邪には二郎系ラーメンがいいのか、食べに行こうか」

なんて思ってしまうかもしれません。

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phote by Anna Dziubinska

 

サイトの見分け方

こんな具合に、ネットの情報は玉石混合です。

特に健康系は”とにかくこの製品を売りたい”と考えている方々のサイトが検索上位を占めるので、本当に信頼に足るサイトに辿りつくのは至難の技です。

そこでサーフィンはやったことありませんが、”ネットサーフィンの鬼”である僕がいいサイトの悪いサイトの見分け方を考えてみます。

その1 偏った製品を勧めてくる

病気について調べている、やたらと一つの製品をゴリ押ししてくるサイトには注意が必要です。

あなたの症状に、その製品が本当にぴったりでしょうか?

商品を薦めることが悪いのではありません。

ただ、肩こり一つとっても原因が様々なはずですよね。

その原因を分析せずにとりあえずこれを買え!というメッセージをオブラートに包んで発信しているところの情報は、多少差し引いて考えた方が良いでしょう。

その2 客観的事実に乏しい

「自分に試して効果があった=あなたにも効果がある」とか、「私はこの方法で病気が治った」なんてメタルキング並にレアな事例をさも世紀の大発見のように押し付けてくるタイプにも要注意です。

あなたはあなた。

わたしはわたし。

まずはこの基本を叩きこんでもらいましょう。

その3 過度に言い切る

サイトは検索→クリックされないといけないので、クリックされるためにタイトルを過激にしたり、100%の確証がないのに言い切ってしまう輩が出てきます。

「インフルエンザワクチンは打った方が良い」という情報より「インフルエンザワクチン?そんなの効かないよ?」といった不必要に煽る表現の方がクリックされやすく、結果的に拡散されやすいという面があります。

人生論みたいな記事なら過激なこと言っても自由ですが、健康系、特に医療の分野では”煽り”は禁物です。

もしその情報が間違っていて、健康被害が起きても誰にも責任を取ることができません。

それってとても危険なことですよね?

 

ではいいサイトとは?

言いっ放しではいけないので、僕のかんがえるいいサイトの条件を列挙してみます。

その1 責任所在が明確

まず、誰が書いているのかと、その人はどんな立場なのかということが大切です。

匿名の記事はどうしても責任の所在が不明確ですよね。

また、医療系の記事を書くならなんらかの医療系資格は必要だと思います。

隣の無職のおっちゃんが書いた記事と、医師監修の記事ならやはり医師の方が信頼できますよね。
(医師にもトンデモ系の人はいますが)

そういう意味でも、やはり厚生省が発信している情報は信頼できると思っていいと思います。

厚生労働省のTWitter

その2 客観的データに基づいている

データがあれば全て解決するわけではありませんが、ないよりはいいです。

逆に医療系の記事なのにデータ一切なしで話を展開しているサイトは少し眉唾ですね。

専門分野の理解がある程度ないとデータが読めなかったりするので、書いている人の知識の深さと読解力が反映されます。

その4 言い切ってない

悪いサイトの見分け方でも書きましたが、ふつうに考えて画面の向こうにいる人の健康状態なんてわかるはずないですよね。

加えて、人体は知れば知るほど奥深く、絶対なんて絶対ないと言っていいくらいイレギュラーなことが起きる場合があります。

知れば知るほど、言い切れなくなってくるんです。

僕のたとえ話になりますが、今「しびれ」についての記事を書いています。

「手がしびれる」という症状一つとっても、

・心疾患

・糖尿病

・脳腫瘍

・脳血管障害

・脊髄腫瘍

・肺がん

・その他整形疾患

と様々な可能性があります。

肺がんで手が痺れている人と、糖尿病で手が痺れている人の対処は完全に違う(というか対処が難しい)ので、それを考えると「〜の可能性が高い」「〜と思われます」等、まことに歯切れの悪い文章になってしまいます。

この問題一つとってもいかに「言い切る」ことにリスクがあるかわかりますよね。

 

終わりに

とにかく健康系の情報は玉石混合です。

これはネットに限らず雑誌の情報も同じようなもので、つい先日も「しいたけと昆布の戻し汁を飲んで8年、足のしびれが治りました」という記事みましたが、どこから突っ込めばいいのか迷ってしまいました。

今できる対策は、情報の取捨選択をしっかり見極めることくらいかもしれません。

しかし、今回のようにネットの世界は良くも悪くも抑止力が働いているようなので、近い将来は信頼できる情報が検索上位にくるようになるかもしれません。

その時はうちのブログも浮上できるよう、コツコツ積み上げていきます。

 

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