胃カメラで異常が見つからない胃の不快感

患者

60代 男性

症状

胸やけとみぞおちの不快感が数ヶ月以上続いている。

座っていても寝ていても胃の重い感じがあり,強弱はあってもなくなることはない。

一年前にも胃の不快感が強い時があり,その時に病院で胃カメラの検査をしたが異常はなかった。

それ以来,胃の薬を飲み続けているが根本的な解決には至っておらず,現在に至る。

ご家族の紹介で当院が胃の症状に強いことを知り,来院。

施術内容

1回目

問診中も胃のあたりをさする動きが目立つ。

治療室のベットで上向きになってもらいお腹の張り具合を触って確認する。

実際に触れると胃のあたりの固さが強い。

手と足のツボに合計3本,一本一本お腹の変化を確かめながら鍼をする。

3本目を終えた時には施術前よりかなりお腹がかなりやわらかくなったのを確認して1回目の治療を終えた。

週に1度のペースで治療をしていく提案をする。

2・3回目

前回の治療後,みぞおちの違和感がほとんどなくなった。

胸焼けがまだあるので引き続きお腹の反応をみて治療を行う。

 

4回目

当初あった胸焼け・みぞおちの不快感は消失した。

実生活で胃の不快感を感じることはない。

お腹にふれても張りはなくなっていたので,効果を維持する鍼をして施術完了とした。

考察

原因がはっきりわからない胃の症状に悩む人は多い。

機能性ディスペプシア・非びらん性逆流性食道炎など様々な病気の可能性が挙げられるが,まず検査で命に関わる病気でないことを確定することが大切である。

東洋医学は原因の不明な症状に対する治療が得意である。

こちらの患者さんの症状もお腹の張り方から原因を見つけだせたことがこの結果に繋がった。