腰痛・股関節の症例08 腰が痛くて右側を下にして眠れなかった例

患者

60代 女性

症状

一年前から腰が痛くて夜に目が覚めることが増えていた。

特に寝返りをうつと時に痛む。

最近痛みが悪化しており、右側を下にして寝られなくなっている。

自分では10年前の軽度の交通事故以外に原因が思い当たらない。

家族が当院の治療で良くなったのを見て来院。

 

治療内容

1回目

股関節の痛みが強い。

股関節の内側が痛くて足をひらけない。

触診すると臀部の筋肉が硬い。

これらの情報を総合すると、股関節の内側にも外側にも問題がある為、現在の症状が起きていると考えられた。

痛む場所も明確な為、足に2本の鍼をうち、10分ほど置鍼(鍼をうって待ってもらうこと)した。

鍼を抜いて再度足を開く動きを確認すると最初よりも開きやすい。

また、右側に寝返りを打っても痛みがなかった為、初回の治療を終了した。

 

2回目

前回の治療後、明らかに夜眠れるようになった。

まだ股関節の痛みが残るので、股関節に関わるツボに鍼をする。

3回目

より眠れるようになり、4日ほど痛みがない状態で過ごせた。

足を開く動きをするとまだ少し痛みがあったので、足のツボに1本鍼をしてからもう一度やってもらうと、問題なく足を開くことができた。

当初あった右側を下にできないよう痛みも消失していたので治療完了とした。

 

考察

症状は動かしにくさではなく痛みであったが、動きにフォーカスすることで痛みの治療ができた例。

本例の患者は、寝ている時に痛むが、じっとしていれば痛くない。

つまり、寝ている際の寝返りをきっかけに痛みが出て目が覚めてしまうと考えた。

1年単位の症状も、原因が突き止められれば早期に軽快する。