太るために必要なロードマップ

太れない??

太る,の定義は色々あると思いますが,ここでは「太りたくても太れない」と定義します。

つまり,体のパーツが思ったように作れていないワケです。

体のパーツを作るのは,3大栄養素のうちのタンパク質の役目なので,ここではタンパク質に焦点をあてます。

そこから考えられる原因は

  • 食事量が少ない
  • 消化できない
  • 吸収できてない
  • 合成できてない

になります。

まとめるとこの図になるのですが,意味不明かもしれません。

でも,読み終わる頃にはバッチリかと!

知っておこう!タンパク質

タンパク質は髪の毛や筋肉、そして筋肉をコントロールする神経、そして筋肉を成長させる成長ホルモンといった、体の全てのパーツの材料がタンパク質です。ただし、タンパク質をただ摂るだけではダメです。

タンパク質を摂った後、胃で溶かしてアミノ酸に変えて,腸から吸収して、そして肝臓でもう一度作り直すこうやって初めて、タンパク質は自分のものになります。

なんでこんな複雑な工程なのか?1つはタンパク質の分子量が大きいからです。

例えば、あなたが玄関から入らないサイズのベッドを買ったとしましょう。

そうすると、まずベッドをばらして小さくして玄関から入るようにしてからに家に運び込んで、もう一度組み立てますよね。

それと同じことを私たちも行なっているのです。

消化

タンパク質は溶かす必要があります。

溶かすのは胃酸の役目ですが、その胃酸が十分に出ていないとうまく溶けず、かえってお腹の調子を崩して下痢してしまう場合があります。

今から、ちゃんと胃酸が出ているかを確認する方法をお伝えします。3つあるので,好きなものをチョイス(死語)してください。

1つ目の方法は重曹を使う方法です。重曹は、よく掃除に使うイメージがあるんですが、食事用の重曹を選んでください。

掃除用は純度が100%ではなく,1-2%不純物がまじってます。

この重曹を小さじ1/3(それがない人はひとつまみ)コップに入れて、そして水100ml(測れない人はコーヒーカップ半分で測ってください)。

それを朝何も食べていない、飲んでいない状態で飲んで、ゲップがもし出なかったら、あなたは胃酸が少ないです。

ゲップが出る人は胃酸が出ています。

なぜかというと、重曹というのは重炭酸ナトリウムというもので、胃酸と反応してガスを産みます。

胃酸が出ている人は反応してゲップとして上がってきますが、胃酸が少ない人はゲップが出ません。

とても簡単な方法なので、まずこれを試してみてください。

2つ目はレモンを使う方法です。レモンと言っても、レモン丸ごと用意する必要はなくて、果汁100%のポッカレモンがおすすめです。

余談ですが,このサイズは割高です。

継続的に使う人はもう1サイズ大きいものを買いましょう涙

これを大さじ1杯に対して、水を3倍で薄めてプロテインと一緒に飲んでみてください。

そして飲んだ時に、お腹が張ったり、下痢がいつもよりもなければ、胃酸不足の可能性が高いです。

逆に、これを飲むと胃が痛いという方は、胃の粘膜が弱っている可能性がございます。

これは、レモンそのものがタンパク質を消化してくるわけではないですが、胃の中のpHを酸性に傾けて消化をスムーズにする働きがありますので、レモンで楽になるのであれば,胃酸が不足している可能性が高いでしょう。

3つ目は、ペプシノゲーン検査です。聞きなれない名前かもしれませんが、健康診断のオプションでできる検査です。

約3000円ほど払うと、健康診断のオプションで血液検査と一緒に行ってくれます。

ペプシノーゲンというのは、胃酸の材料になる物質。

主に胃の中にあるんですけど、1%か血液の中を漂ってます。

血液検査でその1%を拾って、どのぐらいの量があるのかなっていうのを出すことができます。

つまり、間接的に胃酸の量を測ることができるんですね。

数字として70以上であれば胃酸が足りています。

40以下の人は胃酸が少ないです。

胃酸過多の人は100以上の数字が出てくることがあります。

こうやって数字で分かるので、正確に胃酸の量を知りたい方は、この方法がオススメです。

胃酸の量を測る方法として、ビーツ法という方法もあります。

これは、ビーツという赤い野菜に含まれる色素が、胃酸によって分解されるので、これを食べた時に赤いおしっこが出る人はビーツ尿といって胃酸が少ないですっていうサインになるんですが、ビーツをどれぐらい食べるといいのかっていうのが結構曖昧なので、僕はこの方法はあまりお勧めしません。

ですので、重曹かレモンがペプシノゲン検査で胃酸がちゃんと出てるかっていうのをテストしてもらうといいと思います。

胃酸が少ない!じゃあどうする

胃酸が少ないことがわかりました。

どうしたらいいかと言うと、まず一番簡単なのは、タンパク質は大きいので、もっと小さいアミノ酸という形で取ることです。

アミノ酸というのは、アミノ酸がたくさん集まるとタンパク質になります。

そして私たちは食べたものを溶かしてアミノ酸にして吸収しているので、あらかじめバラした状態の物を取る方が胃腸の負担は少ないわけですよ。

ただ、ここでポイントなんですが、アミノ酸と書いてあったら何でもいいわけではないんですよね。

アミノ酸にはいろんな種類があります。体に絶対必要なアミノ酸というのがあります。それが必須アミノ酸で、9種類あります。どれか1個でも足りなければダメです。

有名な話として、アミノ酸のオケ理論という話があります。

このイラストを見てください。

アミノ酸を並べて風呂の桶みたいにしてあるんですけど、この中のどれか1個でも足りない時に穴が開いて水が漏れてしまう。

つまり、アミノ酸で何か作る時にどれか1個の材料が少なければ、その材料がうまくできない。だから、必須アミノ酸すべてしっかり取る必要があります。

これがアミノ酸のオケ理論なんですね。

例えば,小麦製品はアミノ酸バランスが悪いため,このようにオケの高さが低くなってしまうわけです。

卵や大豆などはバランスがよく,アミノ酸スコア(オケの高さと思ってください)が高いです。

じゃあ必須アミノ酸が全部取れるのは何かというと、EAAと書いてあるアミノ酸のサプリでしたら、必須アミノ酸をすべてカバーすることができます。

ただ、どうしても買うことができない、入手が難しい、若干面倒くさい。

そんなわがまま、いや特別な事情のある方は

先ほどのレモンの汁を食事中に飲めば消化が進むので、全然おすすめです。

まとめると

タンパク質っていうのは、タンパク質をアミノ酸に変えて腸から取り込んで、肝臓で作ってはじめて体の中で役立てることができます。じゃあ一番最初の関門の胃でしっかり消化できてるか?胃酸がたくさんあるかっていうのチェックしなければなりません。

そのために重曹だとかレモン汁とかペプシノゲン機能検査を試してみて、胃酸がちゃんと出ているか?を確かめてください。

もし出ていない方は、先ほどのアミノ酸サプリ、EAAと書いてあるものを飲んで、胃の負担を少ない状態でちゃんと取り込んであげるが難しい人は、レモン汁をプロテインに混ぜて飲んであげるということをお勧めいたします。

そして実際に消化できてますよ。でも問題がありますよね。ちゃんと腸で吸収できて、肝臓で作れるんですかっていう問題があるんですよ。それも確かめた方が安心ですよね。

腸で吸収できてる?

まず,腸の吸収力を数値することはできません。

医学的な検査で,便を採取して腸内環境を推測することは可能ですが,鍼灸院のレベルで行えるものでありません。

便の形,臭い,回数を聞きましょう。

理想はバナナのような形で黄色で太い便が1日2回でれば理想ですが,太れない人はだいたい便の異常があります。

私の場合の対策ですが,

下痢があるのか?便秘があるのか?過敏性腸症候群があるのか?

で対策が変わってきます。

1月のセミナーでお伝えしたSIBOがないか?を確認して,なければ個々の症状に対して鍼治療を提供しています。

検査数値で推測する

、健康診断を受けていて血液検査の結果が手元にあれば,より推測しやすくなります。

血液検査の結果が手元にある方は、一緒に見ながらやっていきましょう。今からお伝えする6項目を見ると、あなたがタンパク質をきちんと消化して吸収して合成できてるかが見当がつきます。紹介していきましょう。

一番最初は総コレステロールです。総コレステロールって何か脂肪の大きいやつみたいな感じがするんですか。

でもそれはちょっと違っていて、コレステロールって言うのは、例えばテストステロンとか女性ホルモンとか、そういう体の発育に大事なホルモンの材料部品なんですよね。

で、それを体中に届けているのがタンパク質なんですよ。タンパク質が少ないと、このコレステロールの数値も下がってきます。

具体的には、180よりも少ない人は実はタンパク質不足の可能性がございます。

2つめはγ-GTPです。

各論の時間にやりましたね。

γ-GTPは肝臓でタンパク質を合成するときに出てくる酵素です。

酵素というのは

簡単にいえば体の中のサポーターみたいな存在ですよね。

化学反応をより進めてくれるサポーターのような存在です。

γ-GTPが少ないと、タンパク質をうまく合成できません。

そしてγ-GTPの材料も実はタンパク質です。というわけで、数字はどれぐらいかと言うと、20より少ない人はタンパク質不足の可能性があります。

そして3つめと4つめ、一気にいきますね。

血液検査の数字を見ると、AST・ALTという項目があると思います。

これらはともに肝臓で働く酵素サポーターです。ASTとは簡単に言うと、体のエネルギーのATPを作る酵素であり、ALTはタンパク質を分解して糖に変える反応の時に出てくる酵素です。

両方の酵素はタンパク質からできています。つまり、例えばASTの場合は15よりもALTの場合は14の方が数値が少ない場合、タンパク質が少ない可能性があるということです。

5つ目は総タンパクです。総タンパクというのは、血液の中に含まれるタンパク質の量です。

例えば、水分を運ぶアルブミンなどが中身になります。総タンパクが7よりも低い方は、タンパク質が不足している可能性があります。

そして最後は尿素窒素です。タンパク質というのは、消化して吸収された後、最後は窒素になります。この窒素を捨てるときの形が尿素窒素であり、BUNとも書かれます。尿素窒素が極端に少ない人は、そもそもタンパク質を摂っている量が少ない可能性があります。その基準としては、12よりも少ない人はタンパク質を摂っている量が少ない場合があります。

まとめると、総コレステロールが180以下、γ-GTPが20よりも少ない、ASTが15より少ない、ALTが14よりも少ない、総タンパクが7以下、尿素窒素が12以下の場合、タンパク質が少ない可能性があります。ただし、それが摂っている量が少ないのか、胃酸が少ないのか、吸収がだめなのか、肝臓で合成できないかということはまた別の検査が必要になります。

こういったところを指標として見ていただくと、健康管理に役立ちます。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

追記

Q&A

Q.筋トレはした方がいい?

A.もちろんした方がいいのですが,そもそもの摂取エネルギー(主に炭水化物)が少ない状態での筋トレはタンパク異化亢進といって,筋肉を分解しすぎてしまいます。

穴の空いたバケツに水を注ぐより,穴を塞ぐ方が先だと思います。

ちなみに筋肉を大きくするなら重めの

Q.先生もやせてますよね?

A.キキー!これでも58kg→65kg→MAX80kgまで増やしました。

漏斗胸などある場合は,やはり筋肉がつきにくいです。

私個人で言えば,体重を増やすより「細く見られたくない」というのが大きかったので

筋肉量を増やすなら下肢ですが,,

前腕の筋トレの方が効果は高いと思います。