逆流性食道炎

【完全解説】知っておきたい胃の基礎知識 

今回の胃についての話です。

胃について悩んでいる人はとても多いですが,悩む原因の1つに正しい知識不足があるなと感じています。

例えば胃が悪いといっても,胃の動きが悪くて胃もたれしているのか?いわゆる胃酸がたくさん出ていて胸焼けしているのか?

で対処は全く変わってきます。

そんな時に胃腸をよくする方法,というふわっとしたキーワードで調べても解決までの道のりは遠いです。

ここでみなさんに正しい知識を得ていただいて,今後の生活に役立てていただければ幸いです。

 

胃とは

食べ物を消化する内臓です。

僕たち人間は食べものをそのままの形で吸収することはできません。

例えばお肉食べたらそのまま腕が太くなったり,髪の毛食べたら髪が生えてきたりしないですよね?

食べ物は胃で溶かされて小さくなって,その後の腸などで吸収されて,例えば筋肉になったり,エネルギーになったり髪の毛になったりします。

こんな風に食べ物を小さく溶かすことを消化,体の中に取り込むことを吸収といいます。

胃は,この消化の専門家です。

胃酸という強い酸で,お肉や魚のようなタンパク質を柔らかくしたり,1分間に3回の蠕動運動という大きな動きで食べ物を洗濯機のようにかき混ぜて,消化します。

 

胃の大きさ

胃の大きさですが,普段は小さくて50mlの容量しかありません。

どれくらいかというと,これくらいです。

胃は食べると広がりまして,最大で約2リットルにもなります。

ごはんが茶碗1杯で200ml弱なので10杯分も入る計算にはなりますが,
そんなに食べれないよ,というところじゃないでしょうか。

長さにも触れておきましょう。

長さは約20〜30cmです。

カーブしている臓器なので,イメージよりも長いです。

胃の場所

そして胃の場所なんですが,

満腹なときと空腹なときで位置が変わります。

空腹なときはこのように左より,満腹になると重さで垂れ下がります。

 

消化にかかる時間

胃もたれというのはこの消化に時間がかかり胃の中に食べ物がずっとある状態をいいます。

この消化するときに働く胃酸,というのがとても大切です。

胃酸とは?

胃から分泌される消化液で,主成分はよく理科の実験で出てきた塩酸です。

この胃酸はとても強い酸で,pHで1〜1.5で,これがどのくらい強いかというと,ステンレスが溶けてしまうほど強いです。

カフェインやアルコール,辛いものを食べると胃酸の分泌は増えます。

この他にもペプシンというたんぱく質を分解する消化酵素も含まれています。

胃そのものがなんで溶けないかというと,厚さ1mmの胃粘膜という粘膜で守られているからです。

この胃粘膜でストレスで薄くなると,胃に穴が空いてしまいます。みなさんご存知の胃潰瘍ですね。

さきほども言ったように胃粘膜の厚さは1mmなので,結構ギリギリのとこでやっているんですね。

 

逆流性食道炎の話

この胃酸が胃よりも上,つまり食道やノドの方まで逆流するのが,逆流性食道炎です。

逆流しないように,胃の入り口の噴門というところにちょうどもち巾着の紐のようにキュッと筋肉によってしめられています。

これが下部食道括約筋です。

この下部食道括約筋の筋力が弱くなって逆流しやすくなる,と言われていますが,この筋力を計測できるのは一部の施設なので,ほとんどの方は計測なしで伝えられているように思います。

といっても僕も計測したことはありませんし

鍼治療でこの筋肉の筋力が回復するという研究もあるので,鍼が逆流性食道炎に効果的な理由の1つかもしれません。

ちなみに胃癌のリスクになるピロリ菌ですが,ピロリ菌を除菌すると逆流性食道炎になりやすくなります。

これはピロリ菌が胃酸を作る細胞を破壊するからです。

だから除菌をやめましょう,という話ではもらろんなくて,胃癌の方が病気としては怖いので,当然除菌した方がいいです。

こちらを立てればあちらが立たず,というのが人体ではよく起こります。

胃癌のリスクを減らした上で,鍼で逆流性食道炎の改善ができれば一番理想的だな,と思います。

 

駆け足でしたが,胃の基本的な情報をお伝えしました。

なんとかが体にいい,とか悪いなんて情報は調べれば調べるほど出てきます。

そういう情報に惑われるより,基礎知識をつけて正しい判断できる方がよくないですか?

また役にたつ情報を発信していきます。

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