今回は腹痛や下痢・便秘についての記事です。
内容が内容なので、お食事中の方は後ほどご覧ください。
過敏性腸症候群
通勤電車で急な下痢…途中下車、そして遅刻。。
または食後すぐにお腹を壊し、トイレに直行。。
下痢と便秘を繰り返す。
こんな症状を抱えている方が来院されています。
昔は「胃腸が弱い」の一言で片付けられていたんですが、近年はこれらの症状は過敏性腸症候群として扱われるようになっています。
かくいう自分もこの症状を抱えておりました。
食事をしてから排便までは平均20時間以上かかる筈なんですが、そんな生理学的事実をあざ笑うかの如く、食事→トイレダッシュを繰り返していました。
一般的にはストレスが原因と処理されてしまうこの疾患。
なぜ起こるのか考えてみます。
なぜ起きる?鍼灸師的思考
鍼を打つと便秘や下痢が良くなります。
これを東洋医学の不思議と言ってしまえば話が終了ですが、身体の表面に鍼などでアプローチすると、内臓の働きに変化が現れる【体性内臓反射】という現象なんですね。
これは逆の事も言えます。
ー身体の表面の異常が内臓の働きに影響するー
身体のこりなどが、実は長引く不調の原因だったりするわけです。
特に病気などの原因がないのに下痢や便秘を繰り返している方はこれが原因かもしれません。
原因はどこ??
自分は透視能力があるわけではないんで、モニターの向こうの患者さんの状態を把握することは困難です。
しかし、お腹の調子を崩しやすい人の特徴を挙げることは可能です。
過敏性腸症候群の人の特徴
・お腹がぽっこり出ている。
・ソファや椅子に浅く座る方が楽だ。
・慢性的に腰が痛い。
・食後すぐにトイレに行きたくなる。
もしこの条件に当てはまるなら、過敏性腸症候群の原因はお腹や腰の筋肉にありそうです。
どう治療する?
原因が内臓ならばアプローチは難しいですが、あくまで鍼灸で身体の表面にアプローチして、自律神経の働きを整えることは可能です。
その結果、「お腹が温かい感じ」、「張る感じがなくなった」「触られても痛くなくなった」という効果が出てきます。
これらの効果はつまり対象としたお腹の筋肉が緩んだサインです。
過敏性腸症候群は「腰痛」などと違い、その場での効果が確認し辛い疾患です。
これらの効果を実感しながら複数回の治療が必要になるケースが多いです。
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