「揉んでもらってる時は気持ちよかったんだけど、そのあと揉み返しになっちゃって」
患者さんからよく聞く話です。
まさに天国から地獄。
今回は、現役のマッサージ師である僕が、一刻も早く揉み返しから脱出する方法をドドンと公開しちゃいますねー!
揉み返しってなんでしょう?
揉み返しってケガですよ。
いわゆる痛めた状態ってやつです。
ちょっと専門的に言うなら
過度な刺激で組織が損傷した状態。
ちなみに組織というのは
こういうのではなく、
こういうのをイメージしてください。
筋肉やんけ!
と思った方、その通りです。
筋肉だけ損傷するのは不可能です。
筋肉の周りも損傷してるハズなので、筋肉とその周りの組織=組織と表記しますね。
揉み返しはなぜ起きるのか?
原因は強く押しすぎ・揉み過ぎの可能性が高いです。
その辺の壁でも思いっきり押せば穴が空きますよね?
それと同じで人体は強い力が加わると壊れますし、壊れた時は痛みを伴います。
対策その1 冷やしましょう
痛くなってから2日以内は冷やしましょう。
なぜ?
それは出血をとめる為です。
血なんて出てないけど?
そうなんです、目には見えなくても、体の奥で出血してる可能性が高いですね。
これが内出血というものです。
内出血は早めにとめた方が回復は早いです。
なぜでしょう?
例えばコップ満杯のオレンジジュースを倒してしまったとしましょう。
下はカーペット、早くしないとシミになりますが、まずはこれ以上こぼれないようにコップを元に戻しますよね。
それと同じで、これ以上ひどくしないようにするのが第一です。
あんまり詳しく書けませんが、湿布では冷えません。あれはスーッとしてるだけ。
やるならアイスノンをタオルで巻いて、痛いところに当てましょう。
対策その2 組織を修復しよう
冷やすことで内出血を止めつつ、今度は傷ついた組織を回復させなければいけません。
これ、組織がどのくらい傷ついてるかで話は変わってきます!
あくまで一般論として捉えてくださいね。
壊れた組織を修復する・・・というとなにやら大げさですが、要は材料を送ればいいんですね。
障子が破れたら障子紙を買いますよね。
それと同じで体が傷ついてるのであれば材料を送りましょう。
具体的にはたんぱく質をしっかり補給してあげるべきです。
対策その3 休息
1と2をやったら後は休みましょう。
その場でできることは限られていますし、回復にはどうしても時間もかかります。
痛いからといって自分で揉んだりするのは逆効果になることが多いです。
マッサージ師の視点から
今回は押されて痛めたケースの対策を紹介しました。
実は揉み返しといっても
・押された場所が痛くなるケース
・押されてないところが痛いケース
の2種類があります。
前者は押し過ぎが原因ですが、後者は原因が異なります。
後者の場合は今まで一番痛かったところが良くなった結果、2番目に痛かったところが気になってきた可能性が高いです。
これ、意外と多いですよ。
これを揉み返しと呼ぶべきか迷いますが、ひとまずそういう状態であることを施術者に伝えた方がいいでしょう。
効果があるから副作用もある
これはいつも書いてるんですが、副作用がないものなんてないんですよ。
マッサージで筋肉がほぐれる効果と、押し過ぎて痛める副作用は表裏一体です。
大切なのは、そのあたりをキッチリ説明してくれる施術者を選ぶことだと思いますね。
痛いのは効いてる証拠!なんて言う人はやめた方がいいと思いますよ。