逆流性食道炎は運動すると良くなりますか?っていう質問がきました。
結論から言うと,運動は諸刃の剣です。
運動といっても散歩もジムでの筋トレと幅広いですよね。
運動する方が体にいい悪いではなく運動は必要です。
大事なこと・・逆流性食道炎の人にとっては症状が出やすい運動がある。
いっぱいある中で,みなさんがよくやっているものを厳選しました。
症状が出やすいもの2つ,出にくいものを2つご紹介します。
悪いもの
腹筋
なぜかお腹の問題を筋肉で解決しようとして腹筋をされる方がいるんですが,オススメしません。
腹筋するとお腹の中に圧力が強くかかるので逆流が起きやすくなります。
信じられない方は実際にやってみるとわかりますが,数回で気持ち悪くなると思います。
血流を良くするとか,そういう目的なら散歩やお風呂に入るだけで十分です。
数ある運動の中で腹筋を選ぶ必要はありません。
腹筋だけでなく,ベンチプレスなどの負荷の大きいものは注意が必要です。
こういった運動は,グッと力をいれて腹圧がかかることが多いです。
例えばベンチ系なら膝を曲げて行うなど,腹圧のかかりにくい方法をおすすめします。
ランニング
僕も経験ありますが,ランニングのような上下に振動が加わる運動って,胃酸が逆流しやすいです。
想像してみてください。
バケツに水をいれて持ったまま走ったら,水がチャプチャプ溢れますよね。
あそこまで極端じゃないにしろ,逆流は起きやすくなります。
でも,この状況でランニングしようとする人って大会とかに出る人だと思うんです。
もし胃酸を抑える薬をもらっていても,まだ逆流する場合はそれこそ鍼がおすすめですよ。
治療効果はもちろん,こういう貼っておくタイプな鍼もあるんです。
うちに見える方にもよく使いますが貼ってあることを忘れるくらいですね。
フィギュアスケートの羽生選手も使っているので運動する人と相性がいいんです。
困っている方は,ぜひご相談ください。
以上CMでした。
いいもの
散歩
手軽にできて,幸せホルモンであるセロトニンが分泌されて,免疫機能に関わるビタミンDは日光からも摂れる散歩は優れものです。
コロナウィルスでも症状がなければOKと厚労省も言っているのでオススメです!
サイクリング
アスリートに対する調査でランニング・重量挙げ・サイクリングの3つの中でどれが一番胃酸が逆流しないかテストーサイクリング,悪かったのは重量あげでした。
サイクリングで気をつけてほしいのは,極端な坂道です。
普段運動しない人が,坂道を自転車で登るなどの運動をすると,お腹を壊す場合があります。
これは足をあげる筋肉が実はお腹のすぐ側を通っていることに関係があるから,と考えていますが,プラスの反応ではないのでそれだけ避けましょう。
平坦な道,おすすめです。
逆流性食道炎の人にとって運動は諸刃の剣です。
アスリートのように,完璧にこなす必要はありません。
まずは散歩15分とかでOKです。
うまくやれば,効果的なので今日の内容をぜひ実践してみてください。