逆流性食道炎

胃の雑学 胃とストレスについて

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胃とは?

胃は食べ物を消化する臓器です。

人間はご飯を食べて自分の体の栄養に変えますが,

噛む→消化する→吸収する

というプロセスで行われます。

歯で食べ物を噛み砕いて,消化でさらにドロドロに溶かし,吸収で体内に取り込むわけですね。

このドロドロに溶かす役割を胃が担っています。

ドロドロに溶かすために,胃酸を分泌するんですね。

胃の大きさ,厚さ,場所

胃は空腹時には手のひらほどのサイズですが,満腹時は1.5〜2.5リットルほどの大きさになります。

手のひらと1.5リットルのペットボトルを比べて頂けると,その変化の大きさが分かると思います。

胃の壁は直径0.7ミリなので男性の人差し指の爪くらいの厚さと考えるとイメージしやすいですね。

というか,薄すぎ!

この薄い袋の中に胃酸という消化液と食べ物が混ぜられ,消化されていくわけです。

この胃酸は強酸という大変強い酸なのですが,胃そのものは粘膜に守られているため,溶かされることはありません。

これは胃の粘膜が胃酸を中和してくれるためです。

しかし,ストレスなどで胃の粘膜が薄くなったりすると胃酸によって胃に穴が空いてしまいます。

これが胃潰瘍です。

ここまでいかなくとも,胃酸で粘膜が傷つけられることはよくあります。

慢性化したものが慢性胃炎と呼ばれており,現在では機能性ディスペプシアと言われています。

また,胃酸が食道や喉まで逆流すると逆流性食道炎と呼ばれ,胸焼けや喉の痛みに繋がります。

 

胃の雑学

今から100年ほど前,アメリカのトムという9歳の少年がいました。

ある日,彼が水筒に入った水だと思って飲んだそれが,熱々のクラムチャウダーだったことから悲劇は起こりました。

彼の食道は灼けただれて癒着し,食べ物を飲み込むことができなくなりました。

すぐに手術することになり,お腹に穴を開けて直接,胃に食べ物を入れられるようになりました。

いわゆる胃瘻(いろう)ですね。

トムくんが初なのか定かではありませんが,胃瘻はアメリカで開発された技術です。

少し話がそれました。

当時の技術では胃の中を観察するのは難しかったようで,トム氏の胃を観察・研究しようとする人物が現れます。

胃とストレスと研究で有名なスチュアート・ウォルフ医師です。

彼はトムの生活を観察することで様々な発見をします。

  • トムが怒ると胃も赤くなって怒張し,反対にストレスがかかったり,リストラなどの心配ごとがあると胃は青く乾燥し,薄くなった。
  • ウォルフが観察していると胃の粘膜の色と相関するように顔色が変化した
  • 食事をはじめて30分以内に胃酸の分泌が増加し,胃が動き出した。
  • コーヒーを飲むと胃酸が増加し,ストレスのかかる会話をしても胃酸の分泌が増加し,胃粘膜が充血した。
  • 胃の粘膜が長期間,充血すると脆くなり,少しの刺激で出血したりするようになった。
  • 普通の状態で胃粘膜を引っ張ったりしても痛みを感じないが,充血した状態で粘膜を摘んだり引っ張ったりすると痛みを感じた。
  • 充血した胃粘膜を胃液に浸すと消化されることがわかった。
  • 3日ほど胃粘膜に胃液をつけておくと,潰瘍が発生した。

このことからわかるのは,ストレスは胃の粘膜を刺激し,その状態が続けば胃の痛みが出たり,潰瘍ができてしまったりするということです。

トム氏のおかげでストレスが胃にどのような影響を及ぼすか,観察することができたんですね。

もっと詳しく知りたい方はこちらの本を読んでみてください。

今回の内容もこちらの本から引用させていただいてます。

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