身体を冷やす食べ物という謎理論
こんにちは。
冬にアイスが食べたくなる人の気持ちが全く分からないグリーンノアの舟橋です。
みなさんは「体を冷やす食べ物」って聞いたことはありますか?
冷え性の人は「体を冷やす食べ物は控えた方が良い」なんてアドバイスをもらうことが多いですよね。
しかし、食べ物で本当に体が冷えるのでしょうか?
石橋を叩く前にググるタイプの僕は、サーモグラフィーカメラまで使って徹底調査してみました。
今回は
- 1週間、体を冷やすと言われている食べ物だけを食べて生活
- 朝夜に体温を計測
- さらにサーモグラフィーカメラを使って、体温の変化を視覚的に確認
- 体を温める食べ物と、体を冷やす食べ物を食べた時の体温の変化をサーモグラフィー動画で確認
という企画をブチ上げました。
ちなみにサーモグラフィーカメラはiphoneに接続するタイプのFLIR ONEという機器を使用します。
仕上がりはこんな感じ。
細かい部分はともかく、温度変化くらいは確認できそうです。
基礎知識
そもそも、食べ物に含まれるカロリーは、ラテン語で熱を意味するcalorからきています。
人間の体温が一定に維持できる理由のひとつは、食事からエネルギーを摂っているからに他なりません。
また、食後は体が温かい感じがしますよね?
これがダイエット本に必ず載っている食事誘発性熱産生というもので、食べ物を消化する時に発生する熱で体が温まっています。
ここだけ見ると、食べ物で体が冷えるなんてありえない・・!
と思いますが、ひょっとしたらぼくの知らない不思議な力で体が冷えるのかもしれません。
また、体を温めるものとして「しょうが」が有名ですね。
しかし、「食べて汗をかく→汗で体が冷える」という流れは、体を冷やしてるようにしか思えません。
この辺りの疑問を解消する為に、やってみましょう。
体を冷やす食べ物は以下のものが代表的なようです。
■ 体を冷やす食べ物
・きゅうり・トマト・なす・レタス白菜・ごぼう・れんこん・ゴーヤー・水菜・小松菜・チンゲン菜・もやし・大根
・バナナ・柿・キウイフルーツ・グレープフルーツ・いちご・スイカ・なし・ゆず・パイナップルレモン
・小麦・豆腐・白ごま・ひじき・昆布・ワカメ・白米・小麦
・タコ・あさり・しじみ
さあ、1週間のチャレンジの為に買い出しです。
▲全て「体を冷やすもの」です。
献立をたてよう
ここからは家庭科の時間です。
用意した食材を元に1週間の献立の作成します。
しかしここで問題が発生。
僕の作れる料理がラーメン・パスタ・野菜炒めという少数精鋭だった為、献立が立てられません。
しかしこんな序盤で躓くわけにはいきません。
やると決めたら徹底的にやります!
というわけで月額980円のオンライン料理サロン「らくっきんぐ」に加入。
出汁を「でじる」と元気よく読んでいる料理オンチが、なんとか献立を立てるまでに至りました。
▲実際に作成した献立。ゴーヤが売ってなかった為、ゴーヤチャンプルはできませんでした。
体を冷やす料理はこんな感じです
朝はコーヒーとサラダ
寝坊しました
朝食を作る人をひたすら尊敬
もやしのナムル
小松菜のおひたし
見たまんまの豚肉+玉ねぎんの炒めもの
人生初リゾット(焦げあり)
マリネを作る日がくるなんて
ラタトゥイユ
ひどい盛り付けのパスタ(反省)
頼れるものはやっぱりパスタ
という感じで、なんとか1週間、体を冷やすもの「だけ」を食べて過ごしました。
この間も、きちんとサーモグラフィーと体温計で計測してました。
そして結果は・・!
結果は
まず体温の変化がこちら。
少なくとも、あまり変化してないように思えます。
続いてサーモグラフィーカメラの結果です。
・1日目
・7日目
・比較画像
う〜ん、少なくとも、僕のやり方では変化を確認できませんでした。
しかし!
長期的には変化がなくとも、短期的には変化があるのかも?ということで、もう一つだけ試してみました。
・朝起きてすぐに体を冷やすもの「バナナ」「レタス」を食べる
・朝起きてすぐに体を温めるもの「りんご」を食べる
・両者とも冷蔵庫で冷やしたものを使用
この様子をサーモグラフィーの動画で撮影して比較してみました。
さてどうなる・・・!
▲ビフォー
▼アフターです。
やっぱり、変化は認められませんでした。
考察
手間暇かけて試してみましたが、やはり何の変化もありませんでした。
今後、食べ物で体が冷えるのか?と聞かれたら、それは考えにくいと答えようと思います。
ただ、今回の実験を通して野菜を摂りまくったせいか、口内炎が2日くらいで治りました。普段なら1週間くらいかかるのに・・!
1週間かけた実験の結論はこれで締めたいと思います。
「野菜は体にいい」
THE END