患者さん目線
人間関係において最も大切なこと、それは
ー相手の気持ちになることー
ビジネス本でも、恋愛のエッセイにも小学校の道徳の教科書にも同じことが書いてあります。
ですが、脳内で何度「相手の気持ちになろう」と唱えたところで、それが難しいことはみなさんもご存知ですよね?
例えば、一度も恋愛したことがない人が、失恋した友人の気持ちになるのは難しいでしょう。
また、一度も借金したことがない人が、借金数千万円抱えた人の気持ちを理解するのは無理ですよね。
逆に、骨折したことがある人は骨折した人の気持ちが分かりますし、
雪道で車をスリップさせた経験がある人同士は、その怖さを共有できるでしょう。
相手の気持ちになる、相手の気持ちがわかるというのは「同じまたは近い経験をしている」ことが必要条件になってくるわけです。
患者さんの気持ちを知りたい
実際、僕も患者さんの気持ちになる為に他の治療院さんへ鍼を受けに行くこともあります。
ですが、患者さん目線ではなく同業者目線なので、どこかズレたものになっているんですよね。
10年も鍼灸師をやってると、鍼を受けたことがない、不安な気持ちを思い出すのはかなり難しい状態です。
自分が自転車乗れなかった時の感覚なんて思い出せないじゃないですか?
これはもう仕方ない。
でも、患者さん目線での意見とかめっちゃ知りたいんですよ、本当は。
そこで!
今日は鍼を受けた回数がまだ少ない=鍼を経験する前の気持ちを覚えてそうな方々に、LINEで意見を聞いてみました。
聞いた内容は
①鍼を受ける前のイメージ
②鍼を受けた後のイメージ
の2つです。
それではいってみましょう!
証言者 24歳 猟師
滋賀県を拠点に活動するきしころ氏に感想聞いてみました。
そうなんです、初めて鍼受ける人は「治るわけねえ」なんですよね。
全然期待してない。
それが揉むわけでもなく、髪の毛くらいの鍼を一本うつだけ治療が完結する。
このインパクトは大きいですね。
・鹿児島から北海道まで徒歩+ショッピングカートで縦断
・猟師
・プログラマー
・地域おこし協力隊
の稀有な経歴をもつきしころ氏のブログはこちら
証言者 22歳 歌手
ノドの治療で来てた方に聞いてみました。
効果が思い込み・・まあ、そういう類のものにみえますよね。
おじいちゃんとかやってるイメージもやはり強いんですね。
で、やはりその場で効果がはっきりわかることに驚かれるようです。
僕らからしたら当たり前のことが驚きなわけなので、この辺りがよ〜く考える必要がありますね。
証言者 60代 主婦
舟橋幹也「鍼を受ける前のイメージってどうでした? 」
患者さん「痛そう、怖い」
舟橋幹也「・・・・」
患者さん「できるだけ受けたくない」
舟橋幹也「ぐぬぬぬ」
患者さん「だけど、受けてみたら効果があったから良かったよ。」
舟橋幹也「ほっ。」
この方はLINEのやりとりが難しいので、口頭で話を伺いました。
みんな、最初はネガティブなイメージから入るんですよね。
言い換えれば、ネガティブなイメージをひっくり返すだけの力が鍼にはある、ということでしょう。
証言者 50代主婦
勢いで自分の母にも意見を聞いてみました。
ブログに載せるとは言わずに聞いたので、正直な感想だと思います。
LINEでなくメッセージというのが母感出てますね。
初めて印象聞きましたが、こう思っていたとは・・!
鍼灸院に行くか迷ったら・・・
4人とも「驚いた」「思ったより効果があった」という意見のようでした。
けれど、ここで大事なのは受ける前のイメージ。
わかっていたことではありますが、受ける前は「痛い」「治るとか嘘」のようなネガティブなイメージが先行するようです。
この逆境から逆転するのが面白い!という逆転裁判の主人公のような気持ちもあります。
ありますが、ネガティブなイメージを理由に敬遠してる人もたくさんいると思うんですよね。
僕の立場で言うのも変ですが、とてももったいない。
体の悩みってどこに相談していいかわからないもの。
実際に感想頂いた歌手の方は耳鼻科で治療が難しいと言われていたノドの違和感が鍼でかなり良くなりました。
病院で治療が難しいケース、長引いてるケースでは鍼の対象の場合が多いです。
迷っていたら、GOです。
※今回は個人でLINEのやりとりするレベルで親交のある患者に、同意と協力を得て掲載させて頂きました。
当院において患者さんとのやりとりを無断で掲載したり利用することはありませんのでご安心ください。