みなさんこんにちは。鍼灸マッサージ GREEN NOAH の舟橋幹也です。
今回は怪しいものが大のニガテな僕が、催眠術は本当に効くのか検証してきました。
キッカケは僕の治療を受けた患者さんに「これは催眠術ですか？」と質問された際、否定しつつも「催眠術ってそういえば受けたことないな」と思ったことです。
「もしかして、無自覚に催眠術をかけてたらどうしよう」
「催眠術で治るなら、それはそれでありだな」
「というか催眠術って本当にかかるの？」
という疑問がふつふつと湧いてきます。
気になったらググるのが僕の性、しかしググってもわからないものは体験するしかありません。
結論からいえば催眠術はすごいものですが、僕らの治療とは少し毛並みの違うものでした。
体験レポに行く前に、催眠術と間違われる治療を動画と画像で披露します。
催眠術みたいな技はこれ。
まずはこの動画をご覧ください。
動画がニガテな方は静止画でお楽しみください。
飛ばしたい方はこちらをどうぞ。
▲患者さんと僕。
▲まず可動域の確認で右を向いてもらいます。
▲今度は左を向いて確認。
▲首の調整をします。
▲おお、すでにかなり可動域は変わってますね！
▲最初と同じ条件で確認してみましょう。
▲いいですね！
▲かなりの変化が。
▲並べてみるとかなりはっきりわかります。
▲歴然ですね〜。
この術式は活法（かっぽう）という技の一つ。
他にもこんな技がたくさんの魅力的な技術です。
僕はこの活法と活法から派生した整動鍼（せいどうしん）という技術を主に使っています。
（さらにもう一つありますが、それはまたの機会に）
活法、整動鍼についてはこちらをごらんください。
催眠体験会へ
いよいよ催眠術の体験会へ。
今回催眠術をかけてくれるのはこちらの方です。
また、カメラ係として友人のTくんが同行してくれました。
◼︎Tくん
◼︎飲み会でクレヨンしんちゃんの映画について意気投合して以来の友人。
ラーメン通で、各地の美味しい店はもちろん、店の内部事情にまで詳しいすごい人。
会場であるコワーキングスペースに到着すると、僕とTくんの他にも受講者の方がみえました。
▲「催眠術」な香りが強い面々。メメさんとミッコさん。めっちゃいい人たちでした。
催眠塾はようじ先生と、受講者4人というメンバーで始まります。
まずは簡単な自己紹介と催眠術の説明を。
早速気になることをぶっこんでみました。
「かかりやすい人とかかりにくい人がいますが、効きますよ。早速やってみましょう」
僕ではなく、隣にいるTくんが受けることに。
「いいですか、まず天井の明かりを見てください。ずっとみているとまぶたが重くなってきますね？」
「かかりやすすぎだろ」
「そのまま接着剤を背中につけましょう、背中と椅子の間に接着剤をつけると、もう立ち上がれませんね？」
「ほんとだ、立てない」
▲マジで立てなくなりました。
「まじかよ」
「今度は手を合わせてみてください。合わせたところにさっきのように接着剤をつけると、もう離せませんね？」
「離せません」
▲次々に繰り出される催眠術の数々。バトルモノ漫画にでてくたらかなり強そうな能力です。
今度はフリスク登場。
▲普通のフリスクです。
「あなたの大切な思い出がこのフリスクの中にたくさん詰まっています。このフリスクに向かって『好き』と感情を込めて言ってください」
「好き」
「もっと感情を込めてください！」
「好き！」
友人が好きと叫ぶシーンを見てるのは小っ恥ずかしいものがありますが、ここは催眠塾。
そしてようじ先生が指をパチンと鳴らすと驚くべきことが起きました。
「このフリスクみると、どうですか？」
「ちょっと・・いいですね」
「表側と裏側、どちらが好きですか？」
「・・裏側・・ですね」
「このフリスク、一つ僕が舐めてもいいですか？」
「いいですよ」
「じゃあいいんですね、舐めますよ？」
「なんだろう、なんか嫌だ」
「だんだん信じるしかなくなってきた。」
「それでは催眠を解いてみましょう」
（指パチン）
「どうでしょう？フリスクを見てなにか感じますか？」
「なんか、指紋が気になってきました。汚いなって」
愛おしく感じたフリスクも、催眠が解ければただのプラスチック容器。
愛の醒める瞬間を目の当たりにして戦慄しました。
「これって人間に対してもできるんですか」
「できますよ」
「教えてください！！」
「催眠術をかける側の講座でお待ちしております（ニヤリ）」
その後も手に風船をくくりつけられて腕を下げれなくなったり
▲脇をこしょぐられても、手に風船がついているので動けない図
▲片足が鉄の棒になりました。
なるほど、確かに催眠術がすごいのはわかりました。
しかし僕はどうでしょう？
催眠術にかかりたいTくんと違い、「もしかからなかった時のフォロー」まで練習してきた疑い深さ。
この僕が催眠術にかかれば、本物ですよね？
いざゆかん・・！！
「手が離れない助けて」
普通にかかりました笑
まあ、Tくんと比べるとかかりにくくはありましたが、すごさは十分に伝わりました。
そしてかかりやすさに定評にあるこの方に至っては、催眠術にかけられる為に生まれてきたのかと思うほど。
▲このコーラの瓶を好きになる催眠をかけられた結果・・
「この瓶に口つけていいですか？」
「やめてー！」
さらに名前を忘れる催眠をかけられると、自分の名前を思い出せなくなりました。
その上に「名前がフリスクになる」催眠術をかけられると・・
「あなたの名前はなんですか？」
「・・・フリスクです」
「フ・リスクさんですか？それともフリ・スクさん？それかフリス・クさんですか？」
「・・・フ・リスクです」
「笑うしかない」
一通り催眠術体験がおわった頃に、ようじ先生に気になることを聞いてみました。
「催眠術で体の痛みって治せますか？」
「それは難しいです。生理的な欲求や信号は催眠術でもコントロールしにくいと思いますね。それと催眠術は基本的にもって数分〜数時間です。なので治療行為とは少し異なると思います。」
「ありがとうございます、もう一つ教えてください。僕がいまからやることに催眠術の要素ってありますか？
といって先ほどの動画の技をみてもらう。
すると
「催眠術というか、ラポール形成（信頼関係を築くこと）にとても向いてますね。これを一番はじめにやれば、一気に患者さんの心をつかめますね！」
「なるほど、今日はありがとうございました。」
記念にこんなものをいただきました。どこで使おう・・！
▲I LOVE Saimin❤︎
さいごに
というわけで催眠術の凄まじさがひしひしと伝わる結果となりました。
とはいえ、ようじ先生も言っている通り、催眠術は僕らの鍼や活法とは根本的に異なることがよくわかりました。
今回わかったことは
・催眠術は効くが、痛みなど生理的なものには効きづらい上に効果時間も限定的。
・その点、鍼や活法はダイレクトに効き、効果時間も長い。
・また、催眠術はある程度受け手側も信じていないと効きにくい。
・しかし、ある程度感情をコントロールできる催眠術はすごい。
お体の悩みのある方はぜひ当院へ!
催眠術に興味のある方はぜひようじ先生の催眠塾へ！