呑酸

呑酸とは?

呑酸(どんさん)とは,胃酸がノドや口まで上がってきて酸っぱい味がすることです。

胃酸はph1.1の強酸です。

その胃酸が混じる胃液はph1.5前後と言われており,数字が0に近いほど酸性になります。

口の中が酸っぱくて気持ち悪いので,頻繁に水を飲んだり,水で口をゆすぎたくなります。

 

呑酸の原因は?

この呑酸は逆流性食道炎特有の症状と言われます。

ですが、実際は胃酸が逆流しているケースと、唾液が少ない、いわゆるドライマウスが原因のケースがあります。

当院では2つの検査でどちが原因か?を確認します。

 

呑酸の原因をみつけましょう

口の中のpH

口の中のpHを計測します。

pHとは、酸性かアルカリ性か?を表す単位です。

口の中のPHは6.8~7.0と言われているんですね。

この数字より低い数字が出た場合は、胃酸の逆流を疑います。

 

患者さんの負担は少なく、舌先に2秒間、専用の紙をあてるだけです。

詳しくは動画でご覧ください。

唾液量

唾液量が少なくても口の中が酸っぱい、または苦くなります。

実は、ほとんどの人は50回/日に逆流しています。

ですが、人類全員が呑酸の症状に悩まされているわけではありません。

逆流しても症状を感じない理由の1つは、唾液で酸が中和されるから、です。

唾液は消化を助けるだけでなく、胃酸を中和していたんですね。

当然、唾液が少なければ口の中が酸っぱくなります。

グリーンノア鍼灸院では唾液を計測する機器を導入しています。

センサーを舌先に2秒当てるだけなので、患者さんの負担も少ない方法ですよ。

どちらも検査も問題ない場合は、知覚過敏の可能性が高いので、そちらの施術をおこないます。

逆流の原因は?

呑酸の原因は胃酸の逆流か、唾液の量が少ないことがわかりました。

ではなぜ逆流が起こるのでしょう?

下部食道括約筋のゆるみ

胃と食道の間にある下部食道括約筋という筋肉があります。

ここがもち巾着のヒモのようにキュッとしめて逆流を防いでいるですね。

ところが加齢などによりこの下部食道括約筋=ヒモの部分がゆるんでしまうと、逆流しやすくなる、と言われています。

この緩みを改善する方法が、鍼です。

 

鍼で改善

海外の論文ですが、鍼で下部食道括約筋の安静時圧が改善→緩みが改善した、というものが出ています。

研究に基づいて、研究者は、鍼治療がLES圧と有効長を改善し、逆流に対する抵抗力を高めると結論付けています。
さらに、食道の蠕動強度を高めます。これは、食道の酸クリアランスを促進し、酸性環境への食道の曝露を減らすのに重要です。
リンらによる研究の結果。鍼治療はLES圧と有効長を増加させ、食道蠕動圧と完全性を高め、嚥下を改善することを示しています。

https://www.healthcmi.com/Acupuncture-Continuing-Education-News/1660-acupuncture-reverses-acid-reflux-disease-after-drugs-fail

LES圧というものが、下部食道括約筋の圧のことです。

わかりやすく言えば、下部食道括約筋がキュッとしめるようになったよ、という話ですね。

胃酸の過剰分泌

胃酸が多くても呑酸が強くなります。

このタイプは、胃酸を抑える薬がよく効きます。

つまり、「胃酸を抑える薬を飲んでも効果がない」という方は当てはまらないでしょう。

陽陵泉というツボに鍼をすると、胃酸を抑制することがわかっています。

陽陵泉刺激群では基礎pH値に復帰する時間が14.0%延長する傾向が認められた. このことは胃の塩酸分泌が抑制されたと考えられる。

出典:胃液分泌に及ぼす鍼灸刺激の影響

ちなみに、この論文では他のツボでは胃酸を増加させることがわかっています。

ツボによって胃酸の量にある程度影響を与えられるようです。

 

胃の機能低下で逆流

食後に症状がひどくなる、または胃酸を抑える薬を飲んでも効果がない場合は、胃の機能が低下している可能性があります。

症状の経過は個人差がありますが、このような経過をたどることが多いです。

この場合は、胃の動きを整える治療が必要になります。

グリーンノア鍼灸院におまかせください。

呑酸でお悩みだった症例を掲載しています。

同じ症状がないか、チェックしてみてください。

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