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非びらん性胃食逆流症の3つの原因と対策

胃カメラで異常がない,だけど逆流性食道炎のような症状に悩んでいる。

こんな症状は非びらん性胃食逆流症と呼ばれています。

当院で一番多い症状だと思いますよ。

 

「びらん」とは粘膜のことなので,粘膜は傷ついてないけど逆流してるという病気の状態を表した名前なんです。

従来は逆流性食道炎と区別されてませんでしたが,食道に炎症が起きていないのにこの名前はおかしい,という声があったのか,なかったのか,今は名前で区別されています。

 

今回はなぜ胃カメラで検査しても異常がないのか?

そもそもなぜ粘膜に異常がないのに症状がでるのか?

この症状の原因はなんなのか?を書いていきます。

まず本題にはいる前に逆流性食道炎と非びらん性胃食逆流症の2つを整理しましょう。

主要な違いはこの通りです。

次に僕が実際に施術していて感じる違いを書いてみました。

よく逆流性食道炎の人は油っぽいものや,固いもの,辛いものを避けましょう!と言われますが,すでに避けてる人がほとんどじゃないですか。

その他の項目をみても,胃酸の逆流が本当に原因なのか,自分はあやしいと考えています。

(健康な人でも50回/日は逆流してます)

基礎知識を得たところで本題です。

 

非びらん性胃食逆流症の3つの原因とは

非びらん性胃食逆流症の原因は知覚過敏・ヒステリー球・食事の複合ではないでしょうか。

以下理由です。

知覚過敏

知覚過敏とは?

炎症などの原因がないのに痛みを感じる状態。

よく歯磨き粉のCMでみるアレです。

さきほども書いたように,そもそも健康な人でも日に50回は逆流しています。

また日本消化器学会でも知覚過敏が原因と言及されているんですよ。

知覚が過敏だから胃酸を分泌しやすい食事を避けても、食事そのものが知覚を刺激するのであまり変わらない。

食事が過敏になった食道や胃を通過すると違和感がしたり,なんの刺激もないのに症状を感じたりします。

こういった例ではお風呂に入ってるときは緩和されたりします。

そしてもちろん鍼でも緩和されます。

よくストレスが原因と言われます,

しかしストレスはきっかけだが原因ではありません。なぜならストレスがある人みんながなるわけではないですよね?

ヒステリー球

ヒステリー球とは?

別名梅核気(ばいかくき)。特に原因がないのにノドに違和感がする症状。

胃カメラで異常がないのにノドがイガイガする。

ノドがイガイガする理由は胃酸以外ではないでしょうか?

当院の患者さんには何度も話してますが,首のこりが原因のことがほとんどです。

特に下を向いたときひどくなる,とか飲み込んだときに強くなるとか動きに関連するものが多いなら可能性は高いです。

また普段から首がこる,頭痛があるならさらに可能性が高いですね。

詳しくはこちらをご参考にしてください。

食事

詳しくはこちらの動画で話してますが,下痢や便秘、ガスやゲップがあるなら FODMAPと呼ばれる食事が原因かもしれません。

腸の中がガスを生み,それが上にあがってきて胃もたれ,ゲップ,胃酸の逆流を生みます。

実際に逆流性食道炎の患者酸の吐く息に水素ガスが含まれていた,という話もあるくらいです。

 

原因と対策まとめ

知覚過敏,ヒステリー球,食事。

この3つのどれか,というより複合している場合が多い印象です。

とくに知覚過敏とヒステリー球は鍼の得意分野なので,お困りの方はご来院ください。

セルフケアの方法もより詳しくお話できると思いますー!

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