改善事例 自律神経失調症

【30代女性】パニック障害が10回の施術で軽快

概要

患者30代女性
施術回数10回
通院期間2ヶ月
通院ペース月に5回

1ヶ月前,急に「めまい」「頭痛」「吐き気」「胸の苦しさ」に襲われた。

全体として運転すると特にひどく,信号待ちで悪化する。

めまいは浮いている感じ。

頭痛はこめかみの辺りが強く,

嘔吐はしないが吐き気があり,

息苦しさを伴う胸の苦しさがある。

過呼吸などの症状はない。

耳鼻科,脳神経外科で検査をするも異常なし。

心療内科でパニック障害と診断された。

投薬治療でも変化がなく,名古屋の自律神経専門の鍼灸院に問い合わせたところ,

「近くにいいところがある」と当院を紹介され,来院。

施術内容

1回目

こめかみ(側頭部),首が自覚できるレベルで緊張している。

とくにこめかみは,軽く触れられるだけで違和感がある。

めまいや頭痛はこめかみや首の緊張が原因と推測。

またお腹と背中の緊張も強いため,ここが息苦しさの原因と考えた。

こめかみを緩めるための手のツボ,

お腹と首を緩めるために手のツボに鍼をした。

2回目

5日後に来院。

前回の施術後,3日間は調子が良かったため,こちらもある程度の手応えを感じる。

しかし

本日来院前は「浮いているようなめまい」「胸の苦しさ」「息苦しさ」があった。

運転はまだ辛い。

3回目

今日は動悸があった。

パニック障害ではよく見られる症状だが,ご本人は初めてなので不安になられる。

呼吸を整える鍼を腕におこなう。

4回目

めまいは減った。

動悸や胸の苦しさはまだある。

胸の苦しさはぎゅっとなる感じ。

効果を長持ちさせるため,シール鍼を貼る。

5回目

めまい,動悸,胸の緊張感,頭痛

全ての症状が減っているが,まだ存在はしている。

前回のシール鍼はかゆくなってしまう。

6回目

人混みに出かけたが,大丈夫だった。

子供さんと公園にも出かけられた。

焼肉も食べれた。

車の信号待ちはまだ苦手である。

今できないことより,できるようになったことにフォーカスされている様子。

7回目

前回の施術はあまり変化がなく,胸の緊張と頭のふわふわはまだある。

信号待ちは家の近くであれば大丈夫だった。

8回目

頭のふわふわと胸の緊張感は前回の施術後にだいぶ減った。

今はぶり返すか?や

長距離の運転が心配である。

9〜10回目

運転するのに気合いが必要だが,できるうようになった。

胸の緊張感やめまいに対する施術をする。

その後

来院が途絶えて心配していたが,1年後に別の症状で来院。

その際にあれから症状がすっかり良くなったと話して下さった。

考察

検査に異常がない不調に対して鍼で改善するケースは多い。

今回のようなパニック障害も例外ではない。

多少の波はあったが,元の生活に戻るサポートができ,ほっと胸をなでおろした症例であった。

-改善事例, 自律神経失調症